生きていく上での苦しみを減らす知恵。ー変えられるものと変えられないもの

 

今日は、ブログ記事を書くよりも
6月のセッションの告知やら何やらをしようと思ったのに、
どうしても伝えておきたいことが浮かんじゃったので、
先にこれ、ささっと書きます!!

(あとで、告知記事アップしますので、
ブログの更新情報をメールで受け取られている方は、
今日は2~3通、メールが届きます)

 

***

 

今日は、
生きていく上での苦しみを減らすための知恵のお話。

それは
「自分の力で変えられるものと
変えられないものを見極めること」です。

 

この知恵は、
“二―バーの祈り”と呼ばれているものからの引用です。
(ご存知の方もいらっしゃいますよねー)

変えられるものを変える勇気を、
変えられないものを受け入れる冷静さを、
そして両者を識別する知恵を与えたまえ

ラインホールド・ニーバー/神学者

 

私は、この言葉と
二十歳そこそこの頃に出会ったのですが、
事あるごとに支えられていますし、
人生で必要な知恵ってこれだけでもいいんじゃない?と
思うくらい大好きなものです。

 

 

1.変えられないもの

 

私たちは、
変えられないものを変えようとして苦しみます。

変えられないものは、
自分以外の他の人のこと、と、
自分の外側で起こる出来事、です。

具体的には、
他人の考え方や行動。
他人があなたをどう見るか、どう思うか。
自然の摂理に則ったこと。(特に生死、老化)
今、起こっていること。
過去に起こったこと。

これらを「変えたい!!」と思うのは、
人の心理としてごくごく自然なこと。

でも、
あなたが何をどう頑張ったとしても、
他人と外の出来事は、変えることはできないのです。

 

2.変えられるもの

 

逆に、
本当は変えることができるのに、
変えられないとあきらめてしまって苦しむこともあります。

私たちが自分の力で変えることができるのは、
【自分自身】です。

自分の行動、考え方、反応の仕方。
これからの自分の選択。
過去の出来事への解釈。
今の出来事への解釈と対応。

自分発信のものは、
すべて自分の意志の力で変えられます。

 

でもね。
人は変化を拒むのです。

これは、人の心の仕組みとして
できるだけ変化をしないように
変化に対して怖れを感じるようにできています。

 

今の状況は辛くて苦しいから抜け出したい。
ラクになるために、幸せになるために、
自分の考え方を変えていこう。
自分の行動を変えていこう。

そう“頭”で考えていたとしても、
私たちの“心”は辛く苦しい今を簡単に手放そうとはしません。

なぜなら、
辛くても苦しくても「生きている」からです。

 

私たちの“心”(特に無意識)にとっては、
今が辛いとか苦しいことよりも、
今の状況で「生きている」、
イコール、少なくとも命は守られている、ということが何より大切。

つまり、“心”にとっての恐怖は、
今の辛さ苦しみ < 未知の変化 なんですよね。

たとえ、その変化が
まったく命を脅かすようなものでなかったとしても。
(考え方を変えたくらいで死ぬわけないのに!)

 

でも、人生においては、
“心”が拒む未知の変化へと足を踏み出した方が
状況が好転する場面がたくさんあります。

だから、“二―バーの祈り”でも
「変えられるものを変える勇気」を求めているんですよね。

 

3.変えられるものと変えられないものの区別ができないとき

 

だけど。
現実的には、
変えられないもの/変えられるもの、が
ハッキリと区別できないときもあります。

 

たとえば、
片思いの彼に好きになってほしい!と思っていたとします。

でも、
彼が私のことを好きになってくれるかどうか、は、
私にはどうすることもできない「変えられないこと」です。

だから、頑張っても仕方ない。
・・・ってあきらめて終わり、にするのは
ちょっともったいないなーと私は思うのです。

 

やっぱり好きな人には
自分のことも好きになってもらいたい。

だったら、
好きになってもらえるように
自分を変えていけばいい。磨けばいい。

全然、下心アリアリでいいと思うんです。

でも、ここで
「最終的に彼が私のことを好きになるかどうかは、
自分の力ではどうすることもできない」ということは、
忘れないようにしてください。

 

私、こんなに頑張っているのに
どうして好きになってくれないの!??と
相手に詰め寄るのは、
相手から「好き」を強引に奪い取る行為です。

(でも、人情としては理解できます。
そう言いたくなることもある。仕方ない。
けど、奪い取ろうとしているということは肝に銘じておいて)

 

また、
私、こんなに頑張ったのに
好きになってもらえないのは
私が悪い(魅力的じゃない、欠点がある等)からなんだ、と
自己否定的な結論を出すのも違います。

これは
「変えられないもの」を
自己攻撃のツールにしているだけです。

 

「変えられないもの」は、
自分の力の及ばないものとして
ただ、そう在る/そうなった、だけ。

もちろん、
その経験から学べることはあるでしょう。
自己成長につなげられる気付きもあるでしょう。

でも、わざわざ自分を全否定する必要はないのです。

 

4.まとめ

 

もし今、悩み事や問題を抱えていらっしゃったら、

・どこが自分で変えられるものか?
・どこは自分では変えられないものか?

を分析してみてください。

 

きっと
「変えられるもの」
「変えられないもの」の区別が
簡単にできないこともあると思います。

そんなときは、
「変えられるもの」と思って、
ひたすら試行錯誤してください。

より良くしたい。
あきらめられない。という思いが続く限り
できることをやり尽してください。

 

こんなに頑張っているけど、
本当は自分の力ではどうすることもできない
「変えられないもの」だったらどうしよう?と迷う必要はありません。

そこに費やした時間は
絶対に!ムダにはなりませんからねー。

 

以上、どなたかのご参考になりましたら幸いです(^^)/

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2 件のコメント

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    ABOUTこの記事をかいた人

    2010年より「星読み師」としてプロ活動を開始。 太陽みずがめ・月おうし。ASCふたご座。大阪出身。
    「自分嫌い」「超ネガティブで卑屈」「生きるのつらい」という状態から、星読みと心の観察を通して「自分OK」「ゆるゆる前向き」「生きるの楽しい」な状態へと変化させた自身の経験をベースに、星と心の在り方の情報を発信。 星読み師としての活動のテーマは、「生きづらさを抱えている人が心軽やかに生きていくためのヒントを届けること」。
    2018年より「人の心に希望の光を灯す星読みができる人を増やすこと」を目標に掲げ、西洋占星術プロ養成講座を六期まで開講。2021年からはオンライン中心の活動へシフトし、オンライン講座をリリース。
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    物事の判断基準は、体感的に「いい感じ」がするかどうか(月おうしなので笑)。 人生のモットーは「幸せやったらええねん」。 重度のねこ中毒。癒しはねこ吸引(特にほっぺたとお腹が好き)。